腰痛は筋トレで改善できる? 腰痛の原因は筋肉の衰えではありません

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腰痛は筋トレで改善できるのか?

中高年者が腰痛になると、「やはり年には勝てないな」と思ったりします。腰痛には、老人が腰を押さえて「あいたたた…」というイメージがあるのですね。

このため筋トレを始めて、腰を鍛えようと考える人も多いですし、実際に病院に行くと、筋肉の強化を指導されることも多いようです。

しかし、腰痛は筋トレで、本当に改善できるのでしょうか

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腰痛の原因は、筋肉の衰えにあるのか?

腰痛の原因は、筋肉の衰えにあるのか?

http://news.ameba.jp/20161111-1264/

ネットでも、よくこのような記事を見かけます。

腰痛の原因は、腰の筋肉の衰えで起きている可能性があるので、「腰痛にお悩みの方必見の筋トレ」を紹介するという記事の内容です。でも、これをそのまま鵜呑みにして良いのでしょうか?

かくいう私も、40代になってから腰痛が酷くなったので、「やはり年には勝てない」と考えたことがあります。若い時よりも筋肉が衰えたために腰痛になったのだと思ったわけです。

当時は何年もスポーツから遠ざかっていましたし、身体を鍛えるようなことは何もしていませんでした。腰痛は自業自得と思い、腹筋と背筋の筋トレを始めたほうがいいかな?と考えました。

そこで治療院の先生に、「腰の筋力が弱って腰痛になったのですか?」と率直に尋ねてみました。すると、「うーん、そうとも限らないんですよね」という返答でした。

けっきょく明確な答を得られず、いったいどっちなんだろう?と疑問を残したままになったのです。

筋肉を緊張させる3つの原因

腰痛になった背景は人それぞれなので、治療院の先生が明確に答えられなかったのは無理もないことかもしれません。

運動不足が原因で腰痛になる人はいますし、逆に、運動をし過ぎたために腰痛になる人もいるからです。

しかし、腰痛になった背景は人それぞれでも、そもそもの腰痛の原因を突き詰めていくと、「腰痛は筋トレで改善できるのか?」の答は明らかになります。

ほとんどの腰痛の原因は、筋肉の緊張にあるのです。腰部の緊張した筋肉が、血行不良を起こして硬くなり、痛みを生じさせているのです。

では、なぜ筋肉は緊張するのでしょうか? 考えられる原因は、おもに下記の3つになります。

① 筋肉を動かすことによる緊張

これはその人の筋力以上に筋肉を動かしてしまったために生じる筋肉の緊張です。いつもより運動をし過ぎると、翌日には身体の節々に痛みを感じますね? いわゆる「筋肉痛」の状態です。

但し、この場合の筋肉痛は通常、3~4日も経てば消える痛みのことです。一時的に腰痛になっても、ただの筋肉痛ならば数日もすれば治るので、病気としての腰痛とは異なります

実は、腰痛の原因となる筋肉の緊張は、多くの場合、以下の②と③なのです。

② 筋肉を動かさないために起こる緊張

筋肉は動かし過ぎても緊張しますが、その反対に、動かさない場合にも緊張するのです。これはどういうことでしょうか?

身体の中でも、腰部の筋肉は、動かさないことで緊張する性質を持っています。例えばデスクワークをしている人は、座りっぱなしの状態が長いため、腰部の筋肉をほとんど動かしていません。

筋肉は伸縮することで、血流のポンプ役を担っています。しかし、動かないと筋肉が伸縮しないので、血流が滞ってしまいます。このために筋肉内で血行不良を起こしてしまうのです。

血行不良が起きると、筋肉内の疲労物質(乳酸や老廃物)をうまく排出できなくなります。このために筋肉が緊張して硬くなり、血管や神経を圧迫して、痛みが生じているのです。

③ 骨格の歪みによる筋肉の緊張

これは、②と連動して起きる筋肉の緊張です。筋肉は緊張して硬くなると、縮みます。この縮む力が、骨を引っ張って歪めてしまうのです。

骨は身体を支えています。でも、ガイコツだけになった状態を想像してみてください。とても二本足では立っていられませんね?

骨格を支えているのは、筋肉なのです。その筋肉が縮めば、骨格が歪んでしまうのは当然の成り行きなのですね。

さらに、骨格が歪むと、別の場所にある筋肉に負担が掛かります。引っ張られた骨を戻そうとする力を働かせるので、このために別の筋肉も緊張してしまいます。

筋肉と筋肉が引っ張り合うという悪循環が始まるわけです。腰痛になると、肩や首もこり始めるのは、この悪循環によるものです。

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腰痛改善のために筋トレをするのは危険!

ストップする医者

腰まわりの筋肉を鍛えれば、腰に掛かる負担に耐える力は増すので、腰痛になりにくくなるのは確かです。

但し、前述したように、筋力の低下そのものが腰痛の原因ではありません
また、すでに腰痛になっている状態で筋トレをするのは危険であることも知ってください。

緊張している筋肉に、さらに負荷を掛けたら、もっと痛みが増してしまいます。
そもそも骨格が歪んでいる状態で筋トレをしても、均等に筋肉は付きません。アンバランスな力が働くので、筋肉も痛めてしまいます。

実際に、腰痛を治そうとして筋トレを始めて、余計に腰痛を悪化させてしまう人も多いのです。筋トレそのものは体力向上に役立ちますが、腰痛の改善にはなりません。むしろ、危険を伴います

腰痛の専門家たちの多くも、「筋トレ」による腰痛改善には否定的な見方をしています。

ゆがんだ体で筋トレをしても均等に筋肉がつくものでもなく、新たな筋肉の緊張が生じて、より複雑に体がゆがむことだってあります。
腰痛が治るのはどっち?』より

鍛えることよりも先に、筋肉を緊張させない、また、筋肉を軟らかくすることが、腰痛にならない秘訣です。
9割の腰痛は自分で治せる』より

筋トレで鍛えるのではなく、筋肉をやわらかくすること

腰痛になったら、筋トレではなく、筋肉をやわらかくするためのストレッチのほうが有効です。

腰痛の原因は、筋肉が緊張して硬くなったことにより起きているのですから、それを元のやらわかい状態に戻すというのが、いちばん道理に適っているわけです。

但し、ストレッチと聞くと、無闇に筋肉を揉んでみたり、無理に伸ばしたりしがちです。やってはいけない行為が多々あるので注意してください。逆効果になります。

自己流ではなく、腰痛の専門家が考案したエクササイズや、腰痛専用の改善器具を使ったほうが安全ですし、早く腰痛を改善できます。

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