こちらは『世界の果てまでイッテQ!』の番組収録中に、ぎっくり腰をやってしまったイモトさんの動画です。
カメラが回っているのに、プロのタレントでも痛みに耐えられずにいる様子に注目してください。番組ディレクターが検索して、イモトさんに見せたPOW画像のおかげで、番組的には笑いになっているのが、せめてもの救いですね(笑)
動画のイモトさんもそうですが、初めてぎっくり腰をやると、自分でも原因がよく分かりません。どうしたら良いのか、頭の中が真っ白になってしまいます。
ぎっくり腰になったら、どのように対処すれば良いのでしょうか? 以下を参考にしてみてください!
ぎっくり腰(急性腰痛)の応急処置
私自身もぎっくり腰(椎間板ヘルニア)を患ってしまい、当時はどうしたらいいのか全く分かりませんでした。
ネットで調べてもよく分からず、少しでも動くと痛いので、じっくり調べている余裕もありませんでした。
その後、自分の身体のことなのに何も知らなかったことを反省し、腰痛について様々に学んでみました。
私の経験にも照らし合わせて、ぎっくり腰の応急処置について、以下にまとめてみます。
ぎっくり腰になったら冷やすべきか? 温めるべきか?
ぎっくり腰をした直後の場合には、基本的には患部を冷やしたほうが良いでしょう。一時的に炎症を起こしているケースもあるからです。
氷水で濡らしたタオルを直接患部に当てます。但し、皮膚感覚がなくなるまでは冷やさないでください。あくまでも応急処置の一つなので、せいぜい5~15分程度が目安です。常に冷やしている必要はありません。
湿布があれば貼っても良いですが、湿布自体に冷やす効果はありません。ひんやりとした感じを与えるだけなので、気休め程度に考えてください。
湿布に含まれている薬剤によって消炎・鎮痛効果はありますが、湿布そのものには腰痛改善の治療効果は認められていません。
日常的に湿布を貼っている人は、かえって血行を悪くしてしまう恐れがあります。
本当に腰痛を治したいのならば、腰痛の原因を正しく知り、緊張している腰部の筋肉をやわらかくする方向で改善を試みてください。
自分で楽な寝方を見つけて安静にする
ベッドや寝床で安静にしてください。腰痛になった時の寝る姿勢については、医師や治療師の中にも、「仰向け」を勧める人もいれば、「うつぶせ」を勧める人もいます。
私としては、前屈みの姿勢でぎっくり腰をしてしまった場合には、うつぶせの姿勢で寝るのが良いと思います。ただ、腰痛発生の直後は痛くて出来ない人もいると思います。
また、寝ている間は体をコントロールできないので、うつぶせの姿勢を保ったまま寝るのも無理です。
このため、寝る姿勢にこだわるのではなく、自分で一番楽な寝方を見つけて安静にしてください。
同じ寝方の姿勢を保っている必要はありません。むしろ、血行が悪くならないように、時々、痛みのない範囲で寝方を変えたほうが良いのです。
丸めたタオルを腰に巻くことを勧めている専門家もいます。腰痛の急性期には腰を守ることが大切なので、腰を強く締め付けない程度に巻いてみると良いと思います。
ぎっくり腰になったら1~2日は安静にする
最近では、「腰痛は安静にすると、かえって悪くなる」という見解が出ています。これは正しいです。
でも、それは慢性の腰痛や、少し痛みが引いた時期であって、ぎっくり腰などの急性腰痛の場合は別です。
発症後、数時間後には少し動くようにしたほうが良いと言う医師もいますが、もし本人がぎっくり腰をやったら、同じことは言えないだろうと思います。
自分では経験していないから、知識だけで言っているんですね。
ぎっくり腰になったら、1~2日は安静にしてください。こんなことを書かなくても、本当にぎっくり腰をやってしまったら、痛くて動けないはずです。
家族には、なるべく家にいてもらう
家族がいる人は、なるべく家にいてもらうようにしてください。
ぎっくり腰の経験がない人は、「腰痛くらいで大袈裟だな」と思うかもしれません。でも、本当に一人では動けない状態になっています。
私の経験では、トイレに行くことも、水を飲みに行くことも、一人では無理でした。「こうして人間は孤独死を迎えるんだな」と、妙に実感した時期でもありました。
家に誰もいない場合は、水が飲めなくなると困るので、ペットボトルの飲料水を枕元に置いておいてください。
夏はクーラーのリモコンも、手が届く枕元に置いておいてください。室温を調整できないと、部屋にいても熱中症になる危険があります。
緊急の場合に備えて、携帯電話も手の届く場所に置いてください。但し、緊急以外にはLINEやメールなどはしないでください。腰に負担を掛けます。
腰の痛みが引くまでは、お風呂に入ることは無理です。一人で立てるならば、サッとシャワーを浴びるくらならいいですが、身体を洗う動作は無理にしないでください。
1~2日は安静にして、濡れたタオルで家族に身体を拭いてもらったほうが無難です。
ぎっくり腰になったら、やるべきこと
ぎっくり腰をやってしまったら、これ以上は腰痛が悪化しないように注意してください。そのためにも無理をしないよう、以下のことをお勧めします。
勤め先に電話して休ませてもらう
ぎっくり腰になったら、残念ながら仕事はできません。勤め先に電話して、休みをもらってください。
休む日数は痛み具合にもよりますが、1~2日の間は一人で歩くことも困難だと思います。
「今日は休めないよ!」という事情はあっても、根性でどうにかなる問題ではないのです。私の経験上、ここで無理をすると、それが後で何倍にもなって跳ね返ってきます。
コルセットや腰痛ベルトを用意する
「腰にタオルを巻いてください」と前述しましたが、それはあくまでも応急処置です。
市販品で構わないので、コルセットや腰痛ベルトを用意してください。それなしには、しばらくは歩行が困難ですし、外出ができるようになってからも必需品となります。
初めてコルセットを巻く人は、大袈裟と思うかもしれませんが、思っているほど違和感はありません。腰痛の症状を悪化させないために、まずは腰をしっかり守ってください。
アマゾンで注文すれば、当日便もあります。コルセットや腰痛ベルトについては、下記を参照してください。
ぎっくり腰になったら、病院や治療院に行くべきか?
腰に激しい痛みがある状態で、慌てて病院に行く必要はないと思います。その途中や帰りに、腰が痛くて動けなくなってしまうほうが心配です。
腰痛の治療は、病院ならば整形外科、治療院は整骨院などになります。
でも残念ながら、どちらに行っても翌日から腰が良くなって、元気に会社に行けるなんてことはありません。
病院の整形外科に行くと、痛み止めの薬を勧められるかもしれません。一時的に効くとは思いますが、「痛みに効く」と「腰痛が治る」は違うのです。
病院と治療院については、下記をご覧ください。
原因を取り除かない限り、腰痛はいつまで経っても治らない
今までに軽い腰痛の経験がある人でも、ぎっくり腰になった時の激しい痛みには不安になると思います。
私もそうでしたが、「本当に治るのか?」「腰の骨が折れたり、欠けたりしたのではないか?」「ひょっとしたら手術が必要になるのか?」など、いろいろと心配になるものです。
1か月経っても痛みが引かない場合
腰の痛みが生じてから、1か月経っても痛みの状況が変わらないのならば、自然治癒で治る限界を超えていると思います。様子を見ても、症状は悪化していく一方です。
根本的な原因を取り除かない限り、腰痛はいつまで経っても治りません。
腰痛は放っておくと重症化して、身体全体にも悪い影響を及ぼしていきます。その後に仕事ができなくなり、寝たきりの状態になることもあるので、ちょっと痛みが引いたからと言って安心しないでください。
これを機会に、以前よりも健康な身体を取り戻すくらいの気持ちで、腰痛の改善に取り組んでみましょう!
▼腰痛の原因については、こちらをご覧ください。