ゴルフ界のレジェンド、尾崎将司さんも腰痛に悩んでいる
『大きな決断か?尾崎将司が意味深コメント「重大な局面、オフに考える」』(2016年11月18日付のゴルフ情報ALBA.Net)という記事が目に留まりました。
尾崎将司さんとは言えば、ジャンボ尾崎の愛称で親しまれている国民的な人気プロゴルファーであり、ゴルフをしたことがない人でも知らない人はいないでしょう。
そのゴルフ界のレジェンド・尾崎将司さんが語った「重大な居面」とは何でしょうか?
尾崎将司さんの重大な居面とは?
記事によると、尾崎選手は下記のように述べています。
重大な局面に立たされている。1番の原因は十何年前の狭窄からくる神経圧迫が続いていること。トレーニングしても痛くなるから下半身の衰えが大きい。足の力がなくなって腰に負担がかかっている。
治療方法は強くすること以外にないんだけど、それも年齢的に無理なんだよ。去年の今頃から3月、4月まで頑張って自分なりにやったのに、ダメだったからどうすりゃいいんだろう。
腰痛の改善方法は筋肉を鍛えることしかない?
体が資本のスポーツ選手にとって、腰痛は自身の進退をかけての深刻な悩みですね。
尾崎選手は長年の脊柱管狭窄症の腰痛のためにトレーニングができず、足の力が弱ってしまい、それがまた腰に負担を掛けているという悪循環に悩まれているようです。
ただ、尾崎選手の言葉で気になるのは、「治療方法は強くすること以外にない」という言葉です。年齢的にも無理だとも語っています。
腰痛の改善方法は筋肉を鍛えることしかないと言っているのだとしたら、それは本当でしょうか?
「筋肉の衰え=腰痛」ではない
尾崎選手は「治療方法は強くすること以外にない」と述べていましたが、筋肉を鍛えているはずのスポーツ選手でも、腰痛に悩んでいる人は非常に多いです。
実際に、毎日のように「○○選手が腰痛で…」のような記事を見かけます。
これは何を意味しているのかと言うと、どれほど筋肉を鍛えても、腰痛そのものは防げないということです。「筋肉の衰え=腰痛」ではないのですね。
大事なのは、体の柔軟性
人間は歳を取ると、肉体が衰えてくるのは事実です。でも、歳とともに最も失われやすいのは、実は体の柔軟性なのです。
昔ならば軽々と飛び越えられた高さでも、歳を取ると思うように足が上がらなくなります。ヒョイッと柵を飛び越えようとしたら、足が上がらなかったという経験はないでしょうか?
これは筋力の低下というよりも、筋肉が硬くなっているためです。高齢者がちょっとした段差に躓きやすくなるのも、このためです。
筋肉の硬化(緊張)が、腰痛を招いている最大の原因
体の柔軟性が失われて、筋肉が硬くなると、疲労物質が残りやすい体質にもなります。実は、この筋肉の硬化(緊張)が、腰痛を招いている最大の原因なのです。
なぜ痛みが起きるのか?
筋肉が硬くなると、血流も悪くなります。すると筋肉に溜まった疲労物質(痛みを引き起こす成分)を、うまく排出できなくなります。この疲労物質が神経を刺激して、痛みを引き起こしています。
筋肉を本来のやわらかい状態に戻すこと
このことから、腰痛の改善方法は、筋肉を鍛えるのではなく、筋肉を本来のやわらかい状態に戻すことにあると言えるのです。
これは普段、どのような姿勢と動作をしているかが、大事なポイントになります。
ゴルフで腰痛になる原因はスイングにある?
プロの選手でなくても、ゴルフで腰痛に悩んでいる人は数多くいます。その原因は、スイングによる腰の筋肉疲労なのでしょうか?
その答は、「Yes」とも「No」とも言えます。
ただの筋肉痛は数日も経てば治る
筋肉疲労によっても腰は痛むため、その意味では「Yes」になります。でも、それは数日も経てば治る筋肉痛なので、問題はありません。
病気としての腰痛とは?
しかし、慢性的な痛みとして現れている腰痛の場合は「No」になります。
「朝起きると、いつも腰が痛い」という状態ならば、それは病気としての腰痛であり、単なる筋肉疲労が原因ではないのです。
ゴルフのスイングによる筋肉疲労が原因だと思っていたのに、いつまでも腰の痛みが消えない人は、早めに腰痛の改善が必要です。