腰の痛みは、筋肉の緊張の度合いで増してくる! 腰痛の本当の原因

腰痛を引き起こす様々な原因・要因

腰痛には様々な原因があげられていますが、知れば知るほど、本当は何が原因なのか分からなくなってきませんか?

腰痛には、実に多くの誤解が広まっているのが実状です。当記事では、よく言われている様々な腰痛の原因を取り上げ、分かりやすく解説いたします

腰痛の原因について悩んでいる人は、ぜひ参考までにお読みください!

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痛みの原因は、筋肉の緊張にある

カラー版 9割の腰痛は自分で治せる (中経の文庫)』の著者である坂戸孝志先生は、痛みについて、ズバリ『痛み=筋肉の緊張』と定義しています。

緊張した筋肉(硬くなった状態)が、筋肉内の神経や血管を圧迫するために、痛みが生じているという考え方です。非常に分かりやすいですね。

もう少し説明すると、緊張して血行不良を起こしている筋肉は、疲労物質(乳酸や老廃物)を排出できなくなります。この疲労物質が、痛みを生じさせる作用をしているのです。

このため、筋肉が緊張していても、血行不良を起こしておらず、疲労物質を溜め込んでいない場合には、痛みを感じるまでには至りません。

坂戸先生は、これを分かりやすく説明するために「筋肉の緊張のレベル(下記参照)」として表しています。

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筋肉の緊張と、痛みの関係は?

筋肉の緊張のレベル

上記の図は「筋肉の緊張のレベル」を、仮に10段階に表したものです。もっとも硬く緊張した筋肉を10とし、逆に無緊張な状態を0としています。

無緊張な筋肉の状態とは、お尻の筋肉(足の付け根の上)や二の腕の部分です。たぷたぷしていても、力を入れて引き締めると硬くなるので、これらは無緊張な状態にある筋肉なのです。

力こぶを作った場合の筋肉の緊張レベルは3です。少し運動をした後は緊張するので、4のレベルに上がります。

さらに筋力を超えた激しい運動をした場合には、レベルが5~7まで上がります。5を超えると痛みを感じ始め、7になると毎日痛みを感じる状態です。

10は筋肉がもっとも硬い状態で、身体の中では腰の中心の0~5cmの箇所となります。

通常、過度な運動をしなければ、5のレベルを超えて筋肉が痛むことはありません。

では腰痛の場合、どのような状態になっているのかと言うと、腰の筋肉が血行不良を起こし、なおかつ筋肉の緊張がレベル5を超えている状態になります。

筋肉の緊張の度合いによって、腰の痛みが増してくるという図式が分かると思います。

さて、腰の痛みの原因として、他にも様々な原因や要因があると言われていますが、実際のところ、どうなのでしょうか? 以下、よく言われていることを考えてみたいと思います。

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ストレス、冷え、たばこは腰痛の原因になるか?

ストレスを抱える女性

日本整形外科学会と日本腰痛学会が監修している「腰痛診療ガイドライン 2012」では、腰痛を原因別に「脊椎由来、神経由来、内臓由来、血管由来、心因性」の5項目で分類しています。

5番目の「心因性」として鬱病やヒステリーを挙げていますから、ストレスも腰の痛みの原因と見なされているのだと思います。

ただ、個人によって抱えているストレスの種類や感じ方は、それぞれです。腰痛の原因がストレスと言われても、対処の仕方に困ります。

また、冷えやたばこも腰痛の原因とされることがあります。しかし、これらも特に腰痛に限らずに、健康を害する要素です。

坂戸先生は、ストレス、冷え、たばこが腰痛と無関係とは言えないけれども、腰痛の主因ではないと述べています。筋肉の緊張のレベルの図で言えば、これらの要因で上がるのは1程度としています。

あらかじめ、筋肉緊張のレベルが4程度であった状態で、これらの要因が加わると、痛みを感じる場合もあるということです。ストレス、冷え、たばこだけでは腰痛になりません

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加齢は腰痛の原因になるか?

腰痛=高齢者の持病」というイメージを持たれている方は多いと思います。腰痛になると、「年には勝てない」と弱気にもなります。

確かに、老化によって骨格が曲がり、椎間板なども磨り減ってくることは事実です。背中の曲がったお年寄りを見ると、さぞかし腰が痛むだろうな、と思ったりもします。

でも本人に聞いてみると、必ずしも腰痛を発症しているとは限りません。年齢だけで言えば、10代、20代の若い世代だって腰痛になっているのです。

坂戸先生は、筋肉を動かさないために起こる筋肉の緊張状態が、歳とともに増えてくるので、それが腰痛の症状として現れるのだろうと指摘しています。

また、年齢とともに血液の粘性度が増して、筋肉内で血行不良が起きやすくなっている可能性も挙げています。

但し、いずれにしても、筋肉がやわらかい状態にあり、血行不良を起こしていなければ、腰に痛みを感じることはありません

腰痛の原因として加齢が無関係とは言いませんが、それは腰痛になりやすくなる要因の一つであって、加齢が腰痛の主因とは言えないということです。

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歯並びの悪さは、腰痛の原因になるか?

歯並びが悪いと腰痛になりやすいという説もあるようです。実際に私も、そのような記事を読んだことがあります。その主旨は次のようになります。

人間の身体は、1本の脊椎の上に重いボール(頭)が乗っている状態であり、微妙なバランスを保っています。しかし、上下の顎の噛み合わせが悪いと、頭蓋骨のバランスが崩れます。

この頭蓋骨のバランスが崩れるだけでも、身体のあちこちの筋肉がバランスを取ろうとして、過度の力を働かせます。この状態が続くと骨格が歪んで、慢性的な腰痛の原因になるという考え方です。

但し、坂戸先生によると、これについては科学的な根拠はないのだそうです。理屈としては分かりますが、今のところ、歯並びと腰痛の関連性は明らかにされていないのですね。

そのような考えもある、という程度に留めていいのではないでしょうか? 腰痛を治すために、時間とお金を掛けて歯並びを矯正するというのも、遠回りな方法だと思います。

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身近にできる改善を増やす

骨格のバランスが崩れる原因は、日常の動作の癖にあることがほとんどです。誰にでも右利き、左利きがあるように、もともと私たちは左右対称のバランスを欠いた動作を多くしています。

時々、カバンを持つ手を変えたり、パソコンのマウスを操作する手を、右手から左手に変えるなどの工夫をするだけでも、腰痛が改善されたという話もあります。

腰痛の原因として様々要素があげられていますが、身近にできる工夫を増やしたほうが、よほど腰痛の改善に繋がると思います。